初めての義歯
「とうとう入れ歯か…」「歳をとったな…」と嘆く方のお気持ち察します。
しかし、患者さんの若さを取り戻し、健康増進のため、前向きに取り組んでいきましょう。
歯が抜けたままでは十分な機能が営めません。残った歯も負担が多くなって早くダメになります。それらを助けるために義歯を作ります。
しかし、入れ歯、特に総入れ歯を入れた時はすぐになんでも食べられるかと思いきや、すぐには噛めないことが多いのです。ところが、義歯に慣れてくると少しづつ食べられます。
慌てずゆっくり噛んでいるうち「噛む力」も戻ってきますので、大好物の食べ物はもう少し先の楽しみにしていてくださいね。
機械などは部品を変えるとすぐに良くなりますが、人間の体はそうはいきません。乱暴に使いますと口中痛くなりますので大事に時間をかけて慣れていきましょう。
義歯を入れてもらったら
人生で初めて体験する義歯は部分義歯です。いきなり総入れ歯入れる方はなかなかいらっしゃらないです。初めての義歯を入れた日は、口の中が邪魔に感じたり、話しにくくなります。
ところが、しばらく調整しながら使っていただくと、入れてよかったと感じていただけると思います。よく噛めるようになり、息が漏れず、話も上手にできるようになります。
また、義歯を入れているとカギのかかっている歯が痛くなったり、義歯が歯肉に当たって痛いことがあります。
こういう時、ご自分でカギを曲げたり、義歯を削ったりしますと、いじればいじるほど痛くなることもありますので、必ず歯科医に調整してもらうことが大切です。
また、外しっぱなしは一番注意が必要です。根気よく通って、慣れるまで調整にいらしてください。
(2012年8月30日)